・教科書の単語・熟語をその都度覚える
・文法をきちんと理解する(教科書以外を使用する)
・ワークや問題集で分からない単語がある場合、問題を解いた後で覚える
英語が苦手な中学生は多いです。現在の教科書は内容がぎっしり詰まっているわりに解説が薄く、説明が統一的ではありません。そのため、中学生にとっては丸暗記する他なくなり、かなり勉強しずらい教科になっています。原因は4技能の習得にあると思います。4技能とは英語の力を4つにわけて、「読む・聞く・書く・話す」とすることです。授業中に英語を使って隣の生徒と話したり、ライティングの自己表現を行っています。ほとんどの生徒にはレベルが高すぎてついていけないのに、時間がかなりとられてしまいます。その結果、教科書を読んだり、文法を説明する時間が削られ、肝心の「読む」力が育っていません。実は4技能の習得を目指すとき、4技能をまんべんなく上げようとすることは効率的ではないと認知科学ではいわれています(「英語独習法」慶大今井むつみ)。4技能の中心は「読む」ことです。読めない英語を聞く・書く・話すことが出来るはずがありません。
英語を読むために最も大切なのは語彙だと考えますが、語彙だけ単独で使われることはありません。かならず文章の中で(何かしらの文法を伴って)使用されます。そのため、多くの学習者にとっては、文法の学習を同時に進めるのが効率的だと思います。高校受験でも文法問題は出題されますし、文法学習は理解の助けになるはずです。文法偏重だから日本人は英語ができないというのは大きな誤解です。非ネイティブにもかかわらず英語が非常に出来る人は、例外なく学生時代に文法を勉強してきた人たちです。
最後に教材を紹介します。中学生は「チェックアンドリピート」スモールステップで文法と語彙を増やしていくことが出来ます。高校生は1冊でまとまった「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」がいいでしょう。中学英語に穴があると、高校英語が出来るようにはなりませんので、まずは中学英語を固めましょう。
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